身近に落ちている石で、ナイフを作ることはできるのか?
おうちにいながら野生を楽しむ、『おうちでできるBe Wild!』。身近なものを、道具に変えてみる編。今回は川辺に必ずある、石をナイフにしてみます。
石を探す。そして割る。
やってきたのは、家の近くの河原。ここで、石を探してみます。
ナイフに適しているのは、平たくて、割れやすく、磨きやすい石だそう。柔らかすぎても、固すぎてもいけません。石がそんなに簡単に割れるんだろうか?と思いながらも、大きな石を持って、石を叩いてみると・・・。
割れた!意外と簡単に割れました。しかし、ナイフになりにくそう。他の石でもチャレンジしてみます。
粉々になってしまったり、大きすぎたり。ちょうどいい石を見つけるのは、案外難しい。石器時代のひとたちは石で狩をしていたのだ、と人間の進化に思いを馳せたりしながらも、とにかく石を割り続けます。
↑砕けすぎてしまった石
それでも20分ほど、石を叩いて探していくと、いくつかナイフになりそうな石をゲットできました。
(一人、川辺で石を割り続ける行為は、少し不思議な光景です。ご友人やご家族と挑戦することをおすすめします…。)
石を削る。そして、紙を切ってみる。
次は、これらを磨いていきます。
石を磨くのは、大きく平たい石の上。擦れて嫌な音が出ないだろうかと心配でしたが、意外にも石はどんどん削れていき、鋭くなっていきました。
5〜10分ほど無心で石を削り、いい感じに鋭くなってきたところで、本当にものを切れるかチャレンジ。今回は、紙を切れるか挑戦してみました。こちらの石たちで、早速やってみます。
力を入れるので、下にマットを敷くのがおすすめです。
あぁ、ぐちゃぐちゃになってしまいました!ぐっと力を入れたときに、紙も一緒に破れてしまいました。刃が均一になるまで磨けていなかったのかもしれません。
こちらの石では・・・。
切れました!切り口がやや乱れてはいますが、石で作ったナイフで紙を切ることができました!
自分で作った道具で、紙を切ることができた嬉しさは、なんだか誇らしいものでした。道具をお金を払って手に入れることももちろん一つの手段ですが、自分で、その時に必要な道具を、自分の手で生み出せる力も、もしかしたら大切かもしれません。また、石をじっと見つめていると、柔らかそうな石、固そうな石、割れやすそうな石、など、同じに見えていた石にも違いがあることが少しずつ見えてきて、自分に潜んでいた野生が少しうずいた気がしました。
「道の駅 四季の郷公園」FOOD HUNTER PARKで遊んでみるのも、自分の野生に気づくひとつのきっかけになるかもしれません。公園内の池や炎の囲炉裏まわりを歩きながら、あるいは、おうちの近くの河原を散歩しながら、石を探してみるのもいいかもしれません。ナイフづくり、ぜひ挑戦してみてください!
※今回はこちらの記事を参考にしました