道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK フードハンターパーク

2020.09.30
  • 木の庭

「いつかは緑に飲み込まれるほどに」─FOOD HUNTER PARKの自然を見守るモニュメント『風の構造物』に込めた思いを作者に聞く

FOOD HUNTER PARKには、食べて、遊び、ときに学び、育む。自然と向き合い、食を楽しむ5つのエリアがあります。その中のひとつで、緑にふれながら思い思いにくつろぐことができる『木の庭』にあるのが、『風の構造物』。憩いの場を静かに見守るように立つモニュメントです。今回は、制作者の一人・安永正臣さんに、作品に込める思いや制作秘話を伺いました。

風の構造物
安永正臣氏と橋本知成氏、ふたりの作家による風をモチーフにした構造物。風化をイメージするテクスチャやフォルムを基にしたパーツを成形し、風を連想させるシンボリックな構造物に。風そのもののイメージだけでなく、そこから派生する言葉や情景を連想させるものにと考えられています。

憩いの場に佇む、風を連想させるモニュメント

──まずは、「風化」をテーマにした理由を教えてください。

僕が普段から「風化」を感じさせるような作品づくりをしていることもあり、風化を主軸にしたモニュメントを制作させてもらうことになりました。僕自身はこれまでに2m級のものを作ったことがなかったので、大きな作品の制作経験も豊富な橋本知成くんに声をかけ、共同制作で取り組みました。

写真:紐状にした粘土を積み重ねるようにして形作り、巨大な窯で焼き上げられました。

シンプルな造形を金属質な表面で仕上げる橋本くんの作風と、僕が普段やっているごつごつしていて凹凸のある質感のものをパッチワークのように組み合わせて、一つの大きなモニュメントとして創り上げています。全体の構造は飛行機の羽を立てたような形になっていて、これは「風を切る」イメージのもと生まれました。

写真:焼き上がった後、レンガを積み上げた特製の窯でさらに燻すことによって、独特の金属質なテクスチャができあがるそう。

──完成した『風の構造物』は、独特の存在感がありながらもFOOD HUNTER PARKの自然と溶け込んでいます。

今はまだ完成から間もないのできれいな状態ですが、これから時間が経つにつれて、さらに風景の一部に還っていくようになればいいなと思っています。薄汚れて、まさに風化していっても面白いなと。FOOD HUNTER PARKの自然も時間の経過とともにどんどん変化していくはずですし、いつかは風の構造物が緑に飲み込まれるほどになってくれたらいいですね。

 

写真:制作期間はおよそ10ヶ月でした。

──自然とともに、これから作品やFOOD HUNTER PARKがどんなふうに変化していくのかが楽しみですね!

 

人工物が自然に還っていくことに、面白いと感じるんですよね。前に、和歌山から自分の工房へ帰る道のりで、土砂崩れを防ぐために設置されたフェンスが目に入ったんです。フェンスに草が生えてまとわりついているような光景を見て、それもひとつの風化と言えるかなと思って。たとえば昭和のころに作られたモニュメントの、ちょっと古い感じだったり、哀愁みたいなものだったり。そういうものへの愛おしさに近い気がしています。

 

理想としては……僕が作った凸凹のパーツのところに自然と土が溜まって、種が飛んできて、草が生えてくるようなことがあれば面白いだろうなぁ。高さがあるので、土が集まるのはなかなか難しいかもしれませんが、鳥などの生き物が巣を作ってくれることがあったりすれば、いつか現実になるかもしれませんね。これからどんなふうに作品と周りの自然が変化していくか、本当に楽しみです。

FOOD HUNTER PARKの自然を見守る存在に

自然はたくさんの恩恵をもたらしてくれる美しいものですが、同時に畏怖の対象でもあります。「風」も、ひとことでは定義できない様々な姿を持つものです。『風の構造物』からは、そんな「風」の在り方の数々を連想することができます。これから長い時間をかけてFOOD HUNTER PARKの自然の中へとさらに溶け込み、”Be Wild”を象徴するような存在になっていくはず。FOOD HUNTER PARKを訪れた際は、『風の構造物』が見守る木の庭で、豊かな自然を楽しんでくださいね。

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[イベント情報]
・子供縁日開催
 2020年10月10日(土)&11日(日) 10:00~16:00 (小雨決行) @風邪の構造物 前
 スーパーボールすくい/ヨーヨーすくい/輪投げ など 各1回¥100

 

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COLUMN How to Be WILD